ツギハギ日本の歴史

日本の歴史を、歴史学者の先生方などの書籍などを元に記述します。

2023-05-18から1日間の記事一覧

仁徳天皇から宣化天皇の時代

・418年 倭国に人質としていた新羅王子,未斯欣(美海)は新羅に帰国した。(『三国史記』新羅本紀) ※『日本書紀』は気長足姫が摂政だった時代のこととする。この逸話に登場する葛城襲津彦が活躍するのは応神天皇以降の時代であるため、『日本書紀』の時代設定は…

垂仁天皇から応神天皇までの時代

・?年 〔参考〕『日本書紀』「垂仁天皇88年7月10日条」によれば、垂仁天皇は、天日槍(日桙)の曾孫,但馬清彦に宝物を献上させたという。 ※ 清彦は伊都国王と共通祖先を持つ、但馬国に移り住んだ一族とも推測される(若井敏明『「神話」から読み直す古代天皇史』)。…

弥生時代(史書登場以後)

・紀元前219年 〔参考〕『史記』「秦始皇本紀」によれば、秦の始皇帝,趙正は徐市(福)に命じて、不老長寿の薬を探させたという。 〔参考〕『史記』「淮南衡 山王列伝」よれば、徐福は正を欺いて蓬莱山の大神に献上するとして貢物を受け取り、海を渡った先の島…

弥生時代(史書登場以前)

※縄文時代と弥生時代、弥生時代と古墳時代の区分は藤巻慎一郎説に依拠する。 ・紀元前1046年? 後の「中国」と呼ばれる地域では、殷(後の時代の呼称)の王,受(帝辛/紂王)が周王を称する発に攻められ、自害した。(「利簋銘文」『史記』周本紀) 〔参考〕『国語』…

弥生時代以前

・東北地方は針葉樹林のタイガに覆われていた(藤巻慎一郎『日本の先史時代』)。 ・本州西部は針葉樹林と広葉樹林が混在していた(藤巻慎一郎『日本の先史時代』)。 ・本州島南岸は温暖であり、落葉広葉樹と常緑広葉樹があった(藤巻慎一郎『日本の先史時代』)…

参考史料並びに参考文献

史料(現代語訳含む) ・宇治谷孟:訳『日本書紀(上)』講談社〔講談社学術文庫833〕 ・宇治谷孟:訳『日本書紀(下)』講談社〔講談社学術文庫834〕 ・大隅和雄:訳『愚管抄』講談社〔講談社学術文庫2113〕 ・沖森卓也・佐藤信・矢嶋泉:訳『藤氏家伝』 筑摩書房…