ツギハギ日本の歴史

日本の歴史を、歴史学者の先生方などの書籍などを元に記述します。

後伏見天皇の時代

・1299年 大元は僧侶の一山一寧に妙慈弘済大師の号を授けて、商人の船に乗せて使者として日本に派遣した。しかし日本から使者がやって来ることはなかった。(『元史』)

・正安3年(1301) 1.20 北条(平)宗方は四番引付頭人になった。(『北条九代記』)

・正安3年(1301) 11.25 鎌倉幕府の使者として、二階堂行藤が上洛し、後伏見天皇の譲位を要請し、持明院統大覚寺統の両統が迭立すべきことを奏上した。(『吉続記』)

鎌倉幕府は、両統間の抗争のために、その調停をする立場となってしまった。幕府の方針は、どちらの系統も断絶することなく交替で継承することであった(森茂暁『後醍醐天皇』)。