ツギハギ日本の歴史

日本の歴史を、歴史学者の先生方などの書籍などを元に記述します。

2023-05-19から1日間の記事一覧

昭和天皇の時代

・昭和4年(1929) 8.1 『マンガ・マン』が創刊された。 ※この雑誌はUSAの最新マンガ紹介などを行い、注目を集めることになる(澤村修治『日本マンガ全史』)。 ・昭和4年(1929) 西田税、陸軍少尉,菅波三郎、海軍少尉,藤井斉らによって、天剣党規約が起草された…

大正天皇の時代

・大正3年(1914) は、高野辰之作詞・岡野貞一作曲による文部省唱歌『故郷』が発表された。 ※リズムパターンは賛美歌『風はげしく』に由来する、三拍子の「欧米風」楽曲である。ただ、二拍子のリズムでも歌うことが可能になっていた。二拍子は鍬を用いるリズ…

明治天皇の時代

・1867年 9.14 Karl Marxは『Das Kapital』1巻を刊行した。 ※4篇13章においては、資本主義農業の進歩は、一定期間の土地の豊度を高めるものであるが、永続的土地豊度を失わせると主張される(柄谷行人『世界史の構造』)。 ・1867年(和暦慶応3) James Hepborn…

孝明天皇の時代

・弘化3年(1846) 3.10 統仁親王が践祚した(孝明天皇)。 ・1850年 Arthur Schopenhauerは『余録と補遺』を刊行した。 ※これは主著『意志と表象としての世界』の付属品であったが、彼の著書ではじめてのベストセラーとなった。 ・1851年 Friedrich Nietzscheは…

仁孝天皇の時代

・1819年 アルトゥール ショーペンハウアーは、『意志と表象としての世界』を刊行した。 ※生物学に関する例証も述べられており、ベルリン大学における、生物に関する講義の影響が見て取れる(遠山義孝『ショーペンハウアー』)。 ・文政2年(1819) 平田篤胤は『…

光格天皇の時代

・1781年 イマヌエル カントは『純粋理性批判』を刊行した。 ※批判(kritik)とはギリシア語の「分ける」を意味する言葉に由来する。この著書の目的は、人間の理性が何を知ることができるか、その限界を明らかにする(「批判」する)ことである(御子柴義之『自分…

後桃園天皇の時代

後桜町天皇の時代

・宝暦3年(1763) 6.7 本居宣長は『紫文要領』を脱稿した。(『紫文要領』奥書) ※宣長は、人間は男性らしく賢く振舞おうとも、その本性は女性や子供のように未練がましく愚かであると述べている。彼は、人間の愚かな本性を隠そうとするのが「からごころ」であ…

桃園天皇の時代

・1748年 山本格安による『尾張方言』が刊行された。 ※尾張国の方言書である。各地の方言意識が強くなり、関心が高まったことを示している(倉島節尚『中高生からの日本語の歴史』)。 ・1755年 3. イマヌエル カントは『天界の一般自然史と理論』を刊行した。…

桜町天皇の時代

・1739年 7. daicing国による『明史』が完成した。 ※『明史』の編纂は科挙合格者によって行われたため、文人の評価が高く、軍人の評価が低い傾向にある。また、モンゴルは「外国列伝」に分類された(岡田英弘『世界史の誕生』)。 ・1740年 イマヌエル カント…

中御門天皇の時代

・1719年(和暦享保4) 朝鮮通信使の申維翰が来日した。(『海游録』) ※来日中、維翰は接待役の雨森誠清(芳洲)に対し、男色が盛んなことを非難したが、誠清は、維翰は男色の素晴らしさを知らないのだと返答している。儒教的な性道徳が強い朝鮮に対し、日本はお…

東山天皇の時代

・元禄8年(1695) 『しちすつ假名文字使蜆縮凉鼓集』が刊行された。 ※書名は、使い分けの必要な仮名を用いている、「しじみ(蜆)」「ちぢみ(縮)」「すずみ(涼)」「つづみ(鼓)」に由来する。四つ仮名の使い分けを述べたものであり、その使い分けが難しくなって…

霊元天皇の時代

後西天皇の時代

後光明天皇の時代

・慶安3年(1650) 方言集『片言』が刊行された。 ※珊瑚樹の読みが「サンコジ」とあることから、上方語では拗音の「シュ」「ジュ」は、直音の「シ」「ジ」と発音されていたことがわかる(倉島節尚『中高生からの日本語の歴史』)。 ・1651年 トマス ホッブズは『…

明正天皇の時代

・1636年 瀋陽にてクリルタイが開かれ、満州人、漢人、モンゴル人の各代表団からの推挙により、ホンタイジは皇帝となり、国号を「daicing(大清)」と定めた。

後水尾天皇の時代

・1620年 Verulam男爵,Francis Baconは『Novum Organum』を著した。 ※自身の著作に「Novum」と冠したのは、Aristotelēsの以来の「Organon(学問方法論)」を旧時代のものとして、新たな方法論を打ち立てるという自負に由来する。彼はOrganonを、人間の権能を行…

後陽成天皇の時代

・文禄2年(1592) ?.? 肥後国天草のIesu会学林は、『Doctrina Christã(ドチリナ キリシタン)』を刊行した。(東洋文庫所蔵刊記) ・文禄2年(1592) ?.? 肥後国天草のIesu会学林は、『平家ノ物語』を刊行した。(British Museum所蔵刊記) ・文禄3年(1593) ?.? 『伊…

正親町天皇の時代

・弘治3年(1557) 10.28 方仁親王が践祚した(正親町天皇) 。(『お湯殿上日記』) ・永禄4年(1561) 9.10 武田(源)晴信と上杉(藤原)政虎が合戦に及んだ。武田方では晴信の弟,信繁が討死した。(『歴代古案』「安田文書」「武州文書」) ※甲斐国の年代記『常在寺衆中…

後奈良天皇の時代

・大永8年(1528) 阿佐井野宗瑞は、大明の医学書『医書大全』を日本にて刊行した。 ※これは民間に向けて刊行された、日本最初の医学書である。薬の分量を示すなどして、日本の漢方医学を発展させた(呉座勇一『日本中世への招待』)。 ・1532年 Niccolò Machiave…

後柏原天皇の時代

・明応9年(1500) 11.16 勝仁親王が践祚した。 ・1501年 春 リトアニアの求めに応じて、リヴォニア騎士団はモスクワを攻めた。 ・1502年 クリミアのカン,メングリ ギレイは、大オルダを滅ぼした。 ・1502年 8. クリミアのカンの子息は、リトアニアに侵攻する…

後土御門天皇の時代

・文正1年(1466) 5.5 興福寺の経覚に仕えていた、輿舁(腰を担ぐ仕事)の小次郎は石合戦で死亡した。経覚は他の使用人を呼び、どうしてすぐに敵に矢を1本でも射なかったのか、と叱責し、全員を解雇した。(『経覚私要鈔』) ※僧侶が報復を当然だと考える時代であ…

後花園天皇の時代

・正長1年(1428) 7.28 彦仁王は践祚した(後花園天皇)。(『満済准后日記』『椿葉記』) ・1432年 1. 明の宣宗,朱瞻基は、長い間日本より使者が来ないことを気にもんで、琉球を通してその由を日本に伝えた。(『明史』日本) ・永享4年(1432) 上杉(藤原)憲実は円…

称光天皇の時代

・応永19年(1412) 8.29 後小松天皇が譲位し、躬仁親王が践祚した(称光天皇)。(『常永入道記』『山科家礼記』) ・1418年 足利(源)義持は明に帰国する呂淵に使者を随行させた。そして、倭寇に妨害されて明に使者を送れなかったことの由を奏上した。こうして以…

後小松天皇・長慶天皇~後亀山天皇の時代

・永徳2年(1382) 4.11 後円融天皇は譲位し、幹仁親王が践祚した(後小松天皇)。(『後円融院御記』) ・1382年 8.23 トクタミシュ率いるジョチ ウルス軍はモスクワを包囲した。 ※遠征の理由は、モスクワ公ドミトリーが臣下の礼を取らなかったからだと思われる(…

後円融天皇・長慶天皇の時代

・応安4年(1371) 3.23 後光厳天皇は譲位し、緒仁親王が践祚した(後円融天皇)。(『後愚昧記』) ・1371年 10.? 懐良親王の使者、僧侶の祖来が明朝の都に到着した。この際、馬や地方の物産が献上され、明州・台州から誘拐された70数人の民が送還された。祖来の…

後光厳天皇・後村上天皇~長慶天皇の時代

・1352年(和暦観応3) 8.17 弥仁王は践祚した(後光厳天皇)。(『後光厳院践祚記』) ※後光厳天皇の践祚に際して、北朝における先帝,崇光院は「旧主」「新院」と呼ばれた。北朝側としては、崇光院は後村上天皇によって退位させられ尊号を贈られたという認識を覆…

崇光天皇・後村上天皇の時代

・1348年(和暦貞和4) 10.27以前 益仁親王は諱を興仁と改めた。(『親長卿記』長享3.9.3) ・1348年(和暦貞和4) 10.27 光明天皇の譲位により、興仁親王は践祚した(崇光天皇)。直仁親王は皇太弟となり、二条(藤原)良基は関白を続けた。(『園太暦』) ※直仁親王の…

光明天皇・後醍醐天皇~後村上天皇の時代

・延元1年(1336) 8.15 豊仁親王は践祚した(光明天皇)。(『洞院家記』『園太暦』) ・建武3年(1336) 11.2 光明天皇は後醍醐先帝より神器を受け取り、後醍醐先帝に対して太上天皇の尊号を贈った。(『勘例雑々』『践祚部類鈔』) ・建武3年/延元1年(1336) 11.7 足…

光厳天皇・後醍醐天皇の時代

・元弘1年(1331) 9.20 量仁親王は践祚した(光厳天皇)。八尺瓊勾玉と草薙剣は後醍醐前帝が持ち去っていたため、日の御座に安置してあった御剣で代用した。(『践祚部類抄』) ・元弘1年(1331) 12.27 鎌倉幕府からの要請により、光厳天皇は後醍醐前帝を隠岐国に…